予防歯科とは、虫歯になってから治療するのではなく、虫歯にならないように予防することです。
虫歯は一度なってしまうと、怪我のように自然には治りません。クリニックに行って治療を受けないと、どんどん悪化してしまいます。
また、虫歯は感染病なので、一本虫歯があると他の歯も虫歯になるリスクがあります。

海外では、歯を美しく保つことはエチケットとされています。そのため、虫歯治療よりも予防歯科に力を入れている国は多く、歯科医療先進国であるスウェーデンはその最たる国です。
予防を徹底しているスウェーデンは、治療ではなく予防のためにクリニックがあるほどで、子どもで100％、大人でも約90％の国民がクリニックを受診しています。

虫歯を治療するとなると、時間もお金もかかります。風邪やインフルエンザと同じように、虫歯も予防が大切なのです。

当クリニックでは健康な歯を保つために、患者さま一人ひとりのお口の検査を行い、口内環境や歯並びなどを考慮した上でぴったりの歯ブラシや歯磨き粉をご提案しております。

また、ホームケアの方法として、歯磨きの仕方を歯ブラシの持ち方から磨き方までを大きな模型を使い指導しています。

正しいブラッシングを毎日行っていただくことで、虫歯や歯周病などの病気のリスクを減らすことができます。

ただ歯ブラシを動かしているだけでは、しっかり磨けているとは言えません。
歯磨きのコツは、歯と歯の間、歯と歯肉の境目を意識して磨くことです。

隙間には食べかすや細菌が溜まりやすいので、ここを意識して磨くことで、虫歯の原因である歯垢を取り除くことができます。

食事は規則正しく

食事のあと、口内は酸性になっています。これは細菌が食べ物を餌に酸を作っているからで、このままにしておくと、酸が歯を溶かしていきます。

私たちの唾液には酸を中和する作用があり、歯が溶けるのを抑えています。しかし間食が多かったり食事が不規則だったりすると、中和作用が追いつかずに虫歯のリスクが高くなります。

食事のあとの歯磨きはもちろんですが、食事を規則正しく摂ることで虫歯を予防できます。

虫歯の原因であるミュータンス菌は糖分を餌に増殖します。
甘いものを食べすぎると虫歯になる理由は、甘いものに含まれる糖分が多いからです。

特にチョコレートやキャラメル、飴などは糖分がずっと口内にあるので、ミュータンス菌にとってはごちそうがたくさんある状態です。
甘いものを食べたあとはすぐに歯を磨き、ミュータンス菌に餌を与えないようにしましょう。

1～3ヶ月に1回ほどの目安で、定期検診を推奨しております。
お口の健康を保つためには、虫歯にならないようにケアをすることが大切です。
定期的に検診を受けることで、虫歯や歯周病を防ぐだけでなく、歯石や着色汚れ（ステイン）なども除去することができます。

歯医者は虫歯になってから行くところ、という認識が強い場所ですが、虫歯にならないために定期的に通うようにしましょう。